浮気で慰謝料請求をした後の夫婦関係と気持ちの変化
妻に浮気をされた時、多くの夫は慰謝料の請求を考えることでしょう。
しかし、請求をためらってしまう人もいます。
慰謝料を請求することで、夫婦関係が完全に修復不能になるのではないか?
ここは寛大な態度を見せるべきなのでは?
でもそれではこの怒りをどこにぶつければいいのかわからない。
そんな風に考えてしまうのです。
ここでは、慰謝料の請求が夫婦の関係に何をもたらすのか考察します。
慰謝料請求には、お金の入手以外にも多くのメリットがある
慰謝料の請求には、お金が手に入ること以外にもいくつかのメリットがあります。
確認しておきましょう。
浮気の再開を予防できる
浮気が発覚して「もう二度としません」と誓ったとしても、実害がなければ浮気が再開される可能性は十分にあります。
むしろ「あの人は甘い」と軽く見られるおそれさえあるのです。
慰謝料によって経済的なダメージを与えれば、何度も同じ目にあうことを恐れて、浮気をしなくなるでしょう。
自分が本当に怒っていると伝えられる
妻の浮気を糾弾しても、口で言うだけでは「どうせ一時的、表面的な怒りだろう」と高をくくられるかもしれません。
慰謝料を請求すれば、自分の怒りが本物であることを伝え、妻の気持ちを揺さぶることができます。
結果的に夫への信頼が高まることもあるでしょう。
モヤモヤした気持ちを解消し、けじめをつけられる
やはり根本的にはこれです。
殴られたら殴り返したくなるのが人間なのです。
慰謝料の請求を浮気相手に叩きつければ、精神的にスッキリできます。
けじめをつければ、気を改めて普段の生活に戻れるでしょう。
慰謝料請求のメリットについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
妻が浮気をしたら慰謝料請求をした方が良い3つの理由
慰謝料の請求が夫婦関係を修復してくれることもある
慰謝料の請求は、離婚とセットで語られがちですが、2つはもともと独立したものです。
つまり、離婚せずに慰謝料の請求だけをすることもできます。
また、慰謝料は妻に対しても請求できるので、「妻から慰謝料を取る、でも離婚はしない」という選択も可能なのです。
そんなことをして夫婦関係が破綻しないのかと思うかも知れませんが、むしろ関係修復に成功したケースは少なくありません。
慰謝料は、浮気をされた側にとっては精神的苦痛の補填です。
そして、浮気をした側にとっては誠意の証明なのです。
妻が言葉だけで「もう浮気はしない」と誓っても、一度裏切られた側としては簡単には信用したくないでしょう。
しかし、少なくない金額を誠意として差し出してきたなら、少しは信じる気も起きてくるのではないでしょうか?
もちろん、すぐにいつもの家庭に戻れるとは限りません。
しばらくはぎくしゃくした関係が続くかもしれません。
それでも、慰謝料によってけじめをつけたという事実が、前向きに進む気持ちを助けてくれるはずです。
「これで終わり」と決着をつけたことで、お互いに話を蒸し返さずにすむからです。
慰謝料は原則請求すべき。妻と浮気相手では態度を変えること
基本的には、慰謝料は請求すべきだといえます。
特に浮気相手に対しては、制裁の意味も込めて遠慮なく請求した方がいいでしょう。
また、相手が既婚者の場合、その配偶者からこちらの妻に対して慰謝料請求が飛んで来る可能性は高いです。
離婚をしないのなら、向こうからの請求を相殺するためにも、きっちり慰謝料を取っておきたいところです。
妻に対しても、離婚するかどうかは別として、慰謝料を請求する姿勢は見せるべきでしょう。
妻が応じるなら受け入れればいいですし、反論してくるようなら離婚を本気で視野に入れなければなりません。
妻が本気で反省していると感じたのなら、請求を取り下げるか、少額の請求に留めるのもいいでしょう。
浮気相手が9割、妻が1割という配分にすれば、「君にも責任の一端はあるはずだ」という姿勢を示せます。
妻に要求する誠意としては、このくらいが適切かもしれません。
まとめ - 夫婦関係を修復したければ、慰謝料は請求しよう
慰謝料は、心の傷というお金に換算できないものを、それでも何とかお金で補填しようというシステムです。
慰謝料を払うこと自体が、法的な責任を果たしたというけじめになります。
たとえ夫婦の仲だとしても、裏切りがあったのであればけじめは必要です。
離婚するかどうかの判断材料にもなりますから、慰謝料はしっかりと請求しましょう。
妻の浮気が発覚した後の、夫婦関係修復の方法については、こちらの記事も参考にしてください。
妻の浮気をきっぱりとやめさせる方法 - 夫婦再構築の第一歩