妻の浮気で離婚!夫が有利に離婚を進めるために必要な3つのステップ
妻の浮気が原因で離婚することになった時、夫としてはできる限り有利に離婚を進めたいものです。
離婚に関係する問題のうち、特に重要なのが子供の親権と慰謝料です。
ここでは、親権問題や慰謝料の支払いにおいて、夫が有利になるための方法を解説します。
親権を取るには、自分の方が親権者として相応しい理由を提示せよ
親権は、未成年者を養育し財産を管理する権利です。
未成年の子供がいる夫婦の場合、子供の親権者を決定しなければ離婚することができません。
そのため、親権をめぐって争い、離婚自体がなかなかできないケースも多いのです。
夫婦間の話し合いや離婚調停でも決着がつかない場合は、裁判で親権者を決めることになります。
どちらが親権者に相応しいかは、経済状況や子供との関係などから判断されます。
しかし、日本においては妻が親権者となるケースが圧倒的に多いのが現状です。
勘違いしやすいのですが、妻の浮気が離婚の原因であったとしても、親権者の決定には直接関係ありません。
あくまでも、子供を無事に育てる力があるかどうかが基準となるからです。
夫が親権を取りたければ、自分の方が親権者として相応しい理由を提示する必要があります。
妻が家事・育児をおろそかにしていたとか、浮気を反省する様子がなく子供に悪影響を及ぼす可能性があるなど、思い当たることがあれば積極的に主張しましょう。
夫が親権を取るためには、こちらの記事を参考にしてください。
妻の浮気による離婚 - 夫が親権を取るために必要な3つの条件
親権者でなくとも子供と面会する権利はある。ルール作りが大切
親権を妻に取られてしまったとしても、夫が子供に会えなくなるわけではありません。
親権者でない方の親が子供に面会する権利は、法律によって認められているからです。
正当な理由なく妻が面会を拒否した場合、訴訟を起こせば面会が認められる可能性は高いでしょう。
では、面会を拒否できる正当な理由とは何なのでしょうか?
一般的には、面会が子供に悪影響を及ぼす可能性があれば、拒否の正当性が認められるとされています。
たとえばDV、ギャンブル依存、アルコール依存、養育費の不払い、子供が面会を強く拒否していることなどです。
面会をしたければ、夫も品行方正な生活を送る必要があります。
そして、面会を確実に行うためには、離婚前に面会のルールを決めておくことが大切です。
以下の点について夫婦で相談しましょう。
決めておくべき面会のルール
- 月に何回くらいのペースで面会するか
- 1回の面会時間は何時間にするか
- 電話やメール、SNSでの連絡を認めるか
- 長期休暇や学校行事の際はどうするか
慰謝料を多く得るには、不貞行為の証拠や病院の診断書を提示せよ
慰謝料は、精神的な苦痛を受けた時、それを補填する目的で支払われるお金です。
妻の浮気が原因で離婚に至ったのであれば、夫が妻に慰謝料を請求することができます。
慰謝料の金額は精神的苦痛の大きさに比例するため、浮気の内容が悪質であったことや、それにより多大な精神的苦痛を受けたことを証明すると有利になれます。
慰謝料の相場については、妻の浮気による慰謝料の相場と可能な限り慰謝料額を上げる方法で詳しく紹介しています。
以下のポイントに目を向けましょう。
不貞行為の証拠を入手する
慰謝料の金額の決定においては、妻と浮気相手の間に不貞行為(肉体関係)があったかどうかが非常に重要です。
不貞行為の事実が証明できれば、慰謝料の相場は300万円ほどになりますが、証明できなければ50万円〜100万円程度になってしまうからです。
妻が浮気相手とホテルに入る様子の写真など、確実な証拠があれば大変有利になります。
通院や休職の証拠を提示する
妻の浮気によって大きなショックを受け、精神科に通院したり会社を休職したりする人もいることでしょう。
その場合、病院の診断書や休職を通達する書類を提示すれば、精神的苦痛の大きさを証明できます。
まとめ - 離婚を有利に進め、人生の再スタートを切ろう
親権や面会は、離婚したあとも当面の間続く問題です。
また、慰謝料は一時的なお金でしかありませんが、けじめをつけるためにもまとまった金額を取るのが望ましいでしょう。
親権や慰謝料で有利な立場になれば、離婚後の立ち直りも早くなるはずです。
人生の再スタートのために、離婚を有利に進めましょう。