妻の浮気による離婚 - 子供のために夫がとるべき3つの行動
妻の浮気が原因で離婚する時、大きな問題になるのが子供の親権です。
親権者の決定は離婚の必須条件であり、子供の将来に関わる問題でもありますから、十分に話し合わなければなりません。
状況によっては、離婚ではなく夫婦関係の再構築を目指した方がいい場合もあるでしょう。
ここでは、妻に浮気をされた夫が子供のために取るべき行動を考察します。
浮気が発覚したら、夫婦関係を再構築するか離婚するかを決める
妻の浮気が発覚したあと、夫が取ることのできる行動は大きく分けて3つあります。
子供のことを第一に考えた場合、それぞれの行動がどのような意味を持つのかを見ていきましょう。
夫婦関係を再構築する
妻が十分に反省し、夫もそれを受け入れる余裕があるのなら、夫婦関係の再構築が最善です。
しかし、夫婦関係が完全に破綻してしまっている場合、無理に同居を続けると逆効果になる可能性があります。
両親の仲が険悪な状態では、子供にもよくない影響を及ぼすでしょう。
再構築を絶対視せず、離婚と同等に扱って話し合う必要があります。
夫婦関係修復については、こちらの記事も参考にしてください。
妻の浮気をきっぱりとやめさせる方法 - 夫婦再構築の第一歩
離婚して夫が親権を取る
夫が子供と離れ離れになりたくなければ、これが最も理想的な選択です。
収入は妻よりも夫の方が上であるケースが多いため、経済面を重視するなら夫が引き取る方がよいといえます。
離婚して妻が親権を取る
妻が親権者になれば、夫は養育費を負担しつつ、夫婦で決めたルールに従って子供と面会することになります。
子供とすごす時間は大幅に減ってしまいますが、妻が専業主婦である場合、夫より育児能力で勝っているのは否定できないでしょう。
子供の親権者は、育児能力や親の人間性などを考慮して決定する
子供の親権者は、どのように決定すればいいのでしょうか?
重要なポイントを確認しておきましょう。
育児や教育の能力
親権者である以上、子供が自立するまで無事に育て上げる義務があります。
育児や教育の能力は必要不可欠です。
妻が専業主婦だとどうしても夫が不利になりますが、共働きで夫婦が同等に子育てをしていたのであれば、夫も自分の能力を主張しやすいでしょう。
経済力
子供を育てるにはお金が必要です。
収入は夫の方が妻より多い傾向にありますが、夫が十分な養育費を支払うのであれば、妻が親権者でもそれほど問題はないことになります。
この辺りは話し合い次第でしょう。
養育費の相場については、こちらの記事を参考にしてください。
妻の浮気で離婚した場合 - 子供の養育費の計算方法と取り決め方
素行や人間性
育児能力以上に重要なのが、親の素行や人間性です。
家庭内暴力はもちろん、ギャンブル依存・アルコール依存、精神疾患、犯罪歴などの問題があれば、親権者として相応しくないと判断される可能性はかなり高くなります。
子供の気持ち
子供が両親のどちらについていきたいかという気持ちは重要です。
しかし、子供自身に親権者を決める権利があるわけではなく、幼いうちは判断能力が未熟という問題もあります。
あくまでも判断基準の1つとして考えてください。
子供との関係を保つには、親権を取るか面会を確約しよう
子供が無事に独り立ちするまで見守っていたいのが親心というものです。
離婚しても夫が子供との関係を保つためには、主に以下の方法があります。
親権を取る
最も確実なのは親権を取ることです。
妻が有利だとはいえ、夫が親権を取るケースも間違いなく存在しています。
自分が品行方正で子供の模範となれる人間であること、育児にも積極的であったことを主張しましょう。
浮気中の妻が家庭をおろそかにする様子があったのなら、強力な武器となります。
夫が親権を取るために必要な条件は、こちらの記事で紹介しています。
妻の浮気による離婚 - 夫が親権を取るために必要な3つの条件
面会を確約する
親権を妻に取られても、夫が子供と面会する権利は認められています。
離婚協議中、子供との面会のペースや時間について相談し、確約しておきましょう。
夫の側にDVなどの問題がないにも関わらず、妻が面会を制限しようとする場合は、裁判で争うこともできます。
まとめ - 子供は常に巻き込まれる立場。冷静に話し合おう
離婚問題において、子供は常に巻き込まれる立場です。
意見を言うことはできますが、何かの決定権があるわけでもなく、最終的には両親の判断に従わなければなりません。
夫婦の双方に、独りよがりにならず子供の将来を第一に考えることが求められます。
冷静な話し合いを心がけてください。